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2013年7月11日木曜日

えひめAI ふたたび

一昨年にはじめて『えひめAI』に挑戦し、作ってみた。
できた液体を、キッチンや風呂の排水溝に流してみたり、夏野菜の土壌に散布してみたりと試してみたのだが、微生物の働きによる各種効果には当然ながら化学薬品のような即効性はない。
消臭効果は確かにあったと思うのだが、野菜への効果はどれほどあったのかが分からない。
『・・・のような気がする』というレベルで一定期間使い続けて、しばらく後になってやっと『ああ、やっぱり』というおぼろげながらの確信に変わる変わるような気がする。

気がするというのは、いつも小難しい理屈をこね『自然のなんとか』とか『効率性がどうとか』と理論を振りかざしているくせに、このえひめAIにも即効性を期待してしまっていたようであり反省しているのだ。
あれ以来、畑にも家の中にもえひめAIを使うことは無くなってきていて、最終的な効果、特に土壌散布しての各種野菜に与える好影響を確認できない(しない)でいる。
現代農業に紹介されている記事は、上手く行き過ぎている例のような気がしてならなかったし、そんなに効果覿面なのかという疑いも確かにあったのである。

真に納得性の高い結果を求めるのであれば、他の栽培条件を同じにした上で、えひめAIを使用した区域と使用しない区域の栽培比較を、出来るだけ多くのサンプル数で実施しないとだめだろう。
ということは、理屈では十分わかっているのだが、どうにもそこまでのこだわりがないのだ。根がヘタレで、根性無しのイイカゲン野郎なので仕方ない。
皆が良いと言うのだから恐らくそのとおりなのだろうから、その与える影響が何%ほどあったのか(散布しないのに較べて何%増収となったのか)と、そこまでの数値を出すことにはあまり関心がない。

今年もまたあえてやってみようと思い立ったのは、このブログでの紹介記事を検索されている(読んで頂いたかは分からないが)方が結構いらっしゃるので、あの記事のままでは中途半端だし、内容的にも恥ずかしいと言う幾許かの反省があるからだ。

ドライイースト・ヨーグルト・砂糖・納豆・ぬるま湯だけで廉価かつ容易に出来るし、いまの時期であれば、35℃に温度を保つのもビニールハウス内にポリタンクをいれておけば良いので、あまり神経質にならずに作れる。(過去の経験からおそらく)失敗はない。

前回は各材料の分量をきっちり計測して作ったのだが、今回はかなりテキトウである。
ドライイーストがスーパーの棚に2箱しかなかったためちょっと少ない気がした(農文協のガイド本にはこの倍の量を入れるように書かれている)がこれで済ましたし、ヨーグルトも食する訳ではないので消費期限の切れそうな安売りヨーグルトを買い込んだこともあり、ちょっと少なめになってしまった。
ヨーグルトの上の薄茶色のドライイーストと納豆の粒2つ。
このあと砂糖とぬるま湯を入れて手でかき混ぜた。
そしてポリタンクに注ぎ込んだ。
バケツにこれらを一斉にいれてかき混ぜ、ボリタンクに移し、ボリタンクをガチャガチャ揺すってかき混ぜ、ビニールハウス(昼間はおそらく50℃位になるはず)に置いておいた。
ポリタンク内の液体は35℃程度にはなるだろう(⇦前回まではちゃんと温度計を差し込んで温度チェックもしていた。今回のこの手の抜きようは何なのだろう?)。

作っている最中からブクブクとアワが出ているので、多分問題はないのだろうと思う。
あまり材料や分量、混ぜる順番など、神経質になることはない。
ただ、温度管理(35℃程度を維持すること。夏場は3日間程度、冬場は一週間程度)だけはある程度きっちりしないと微生物の活動が活発化しないので注意だ。高温になりすぎても微生物が死滅してしまうのでこれも注意だ。あとは放っておけば良い。

さて、後数日で出来上がるはずの『えひめAI』。
今回は親戚からも分けて欲しいとの依頼もあるため、小分けして差し上げる予定だ。
この親類の家では、作っている野菜類を地元スーパーに出荷していることもあり、品質には拘りがある(恥ずかしいのだが、この点が我が家と異なる。見習わねばならぬ)。
このような方に試しに使ってもらえるのは有難く、うれしい。
効果確認の強力な助っ人である。この農圃でもえひめAI効果を確認してもらえれば、この場できっちりと紹介する予定でいる。

【今回使用した材料】・・20リットル分
・ドライイースト(日清食品 スーパーカメリア ホームベーカリー用)30g×2箱  計60g(⇦テキスト本には、20リットル作るには200gとある)
・砂糖(上白糖) 1kg
・ヨーグルト(明治ブルガリアヨーグルト プレーン) 450g×2パック 計900g(⇦同、1kgとある)
・納豆  2粒(⇦同、3粒とある)
・ぬるま湯 15リットル
 以上の材料をかき混ぜ、20リットルのポリタンクに入れて、ビニールハウス内に置く。
 ガス抜きのため蓋は閉めないこと。

2011年6月21日火曜日

また、えひめAIを作る

今日、えひめAIを作った(正確には、仕込んだ)。
道具はある。材料も買ってきた。要領は前回マスターしている。
夕食後に、製造を開始した。
  
       

★★ 改めて材料とレシピを紹介する。 ★★

えひめAI  20リットル分
【材料】
ドライイースト200g(50g×4袋)、三温糖1kg、ヨーグルト1kg、納豆3粒、ぬるま湯15リットル

①粉もの(ドライイーストと三温糖)だけをボウルに入れて混ぜる。
②上記①にぬるま湯を0.5リットル入れて混ぜる。
③納豆3粒をスプーンに載せ、ぬるま湯で洗うようにして、ネバネバだけを上記②に入れる。
④上記③にヨーグルト1kgを加えて混ぜる。
⑤上記④を良くかき混ぜ、20リットルのポリタンクに入れる。
⑥残りのぬるま湯、約14.5リットルをポリタンクに入れる。
⑦ポリタンクを揺らし、内のドロドロ液体を撹拌する。
⑧発酵の最適温度33℃を維持できるように、熱帯魚水槽用のヒーターをセットし保温する。
⑨4日~7日程度発酵させる。
⑩すっぱい臭いがしたら製造は成功。
  ポリタンクにあと5ℓほどの水を追加し、20リットルにして完成。

  ※②~⑦の順番は、前後しても良いと思われる。
    最終的にポリタンク内で程よく合わさればいい。

今日は①~⑧までだ。
 
テキストと材料 (納豆3粒は見えていない)

ドライイースト
材料の中で一番高価なものだ

砂糖を惜しげもなく投入
良く混ぜる
 
ぬるま湯(35℃程度)を0.5リットルほど入れる

よく混ぜる
納豆3粒をぬるま湯で洗うようにして、ネバネバだけを流し込む

ヨーグルト500gパックを2パック投入
凄い量だ

不思議なドロドロした液体
ラテみたいな模様


いざポリタンクへ
このようなときには漏斗(じょうご)が役立つ

ぬるま湯をあと14リットルほど追加し、ポリタンクを揺らし混ぜる

ヒーターの温度設定を33℃にして
さらにポリタンクを毛布で包み保温
         

これから花が咲き、結実する野菜類も多い。
前回のえひめAI散布からだいぶ日が経っている。
いろんな野菜に散布してみたい。
そして、田んぼの水路にも少し入れて、様子の変化も見てみたい。

2011年6月12日日曜日

「農家温泉」・「酵素風呂」

先日、踏込み温床の内部が微生物の発酵熱でかなりの高温になっており、その熱で「温床浴」ができるのではないか、と書いた。
書いた後で、以前にどこかで似たような話を読んだな、と気になっていた。
あれこれ思い当たるところを当たってみたところ、見つけた。
やっぱりあった。
毎月愛読している「現代農業」の2010年1月号に紹介されている記事だった。
『ああ、ぜいたく  農家温泉』、『微生物に囲まれて ああ、酵素風呂』という見出しで4ページ紹介されている。

     

かいつまんで紹介すると次のとおり。
もともとは千葉県の大久保義宣氏がオガクズや米ヌカを微生物の力で発酵させた50~65℃の健康風呂(現代農業1999年12月号で紹介)である。
それをさらに埼玉県の加藤隆治氏が『えひめAI』を利用して改良、楽しんでいる、というもの。
取材したヨシダ氏も入浴ならぬ『入酵』させてもらい、その酵素風呂のパワーに驚いた、と言う記事である。
イラストと共に、酵素風呂の作り方・日々の管理・(酵素の)エサづくり、が掲載されている。

酵素風呂の材料は、ヒノキのオガクズ、米ヌカ、水、えひめAIである。
それらを厚さ80cmほど敷き詰める。
3日もすれば発酵が進んで温度は55℃くらいになり、『入酵』が出来るようになる。
『入酵』は、市販のペーパーつなぎを着用し、顔だけ出して体をこの発酵オガクズ中に埋めてもらう。
要はよく各地の温泉で見られる砂風呂と同じ要領だ。
いい湯加減ならぬ発酵加減で、体の芯からとても温まる、のだそうだ。
ここでもあの『えひめAI』が活躍している。
  
         

直近ではこの記事であるが、現代農業では何度かこれに似た特集をしている。
農文協のルーラー電子図書館データベースでは『酵素風呂』のキーワードで10件ヒットする。
(1999/12-2010/1の現代農業の記事)
過去の記事は読んではいないが、おそらく似たようなものであろう。
全国で実にたくさんの方がいろいろと工夫し、熱利用を楽しんでおられるようだ。

この熱の利用を、野菜の苗育成だけに留めるのは確かにもったいない。
ではあるが、ヒノキのオガクズであれば『入酵』する気もするだろうが、これがミミズが大量にうごめく落ち葉の腐ったものでは、さすがに『入酵』は気が引ける。
作った当人でも遠慮したいものだ。

     

今日も温度計を挿して温度を計測してみた。
外気温は24℃。内部は42℃であった。
前回よりはやや低温であるがそれでもお風呂の適温程度は十分にある。
外は24℃

落ち葉内部は42℃ほど

今回やや低い温度であるのには、実は思い当たる節がある。
計測2時間ほど前に、えひめAIの希釈液を大量に散水したのであった。

それゆえ、この計測タイミングは不適当で、計測値には信頼性がない。参考値としよう。
明日には、きっとあの『えひめAI』の威力でもっともっと高温になっているかもしれない。
先の加藤氏のような55℃にもなっていれば、温床浴、いや温床サウナも可能な温度だ。
あと10℃ほどUPか・・・・・。
密かに期待しつつ様子を見ることとする。

     

前回は試作した『えひめAI』であるが、我が家ではコンポストの生ゴミに噴霧し、台所に流し、野菜の根元や葉っぱに散布、と大いに活用している。
コンポストの臭いは気にならないし、野菜は気のせいであろうか、それぞれの生育が良いように思う。
そして、今回のこの踏込み温床の落ち葉に撒いて、すべてを使い切り、備蓄が無くなった。

気温も上がってきて、えひめAI作りの発酵温度管理は、だいぶ楽になってきている。
またタップリと作ろうと思っている。

2011年5月22日日曜日

えひめAI

大手町にある『農文協・農業書センター』で、現代農業別冊『えひめAIの作り方・使い方』という本を購入した。
(⇒えひめAIは「えひめあい」と読む)

以前に月刊誌現代農業に特集された内容に新たな取材記事を加えて一冊の本とし、活用農家のインタヴューや作り方の実際をDVDにして付録添付したものである。

えひめAIとは、簡単に言うと、納豆・ヨーグルト・イースト・砂糖の4つとお湯を混ぜて出来る発酵液である。
高知県の中土佐町のHPには、作り方が掲載されている。(MAIENZAという商品名になっている)
http://www.town.nakatosa.lg.jp/osirase/20101209-.html
当初はどうやら河川の水質改善のために開発されたようだ。
その後、いろいろな活用方法が工夫され、今では多岐にわたって利用されている。
紹介されている主な効能は、納豆菌・乳酸菌・酵母菌のそれぞれの特長を生かし、微生物の働きを活性化させることでの土壌改良機能、病虫害を減らし野菜の味をアップさせる代替農薬機能、あるいは肥料としての機能、キッチンでも洗濯機でも油汚れなどをすっきりと落とす洗剤としての機能、肌に良い(アトピーにも良いとの声もある)ので入浴剤としての機能(風呂に入れると風呂桶・風呂釜の掃除にもなる)、生ゴミやコンポストの臭いを消す消臭機能、等等。
まさにスーパー発酵液なのである。
しかも、材料はすべて食べ物であるので安心、ときている。

やや専門的になるが、詳細にはつぎの通りである。
1.乳酸菌が産生する強酸性の乳酸が、アンモニアなどのアルカリ性の悪臭物質を中和して消臭する。
2.発酵培養時に微生物が産生する酵素が、デンプンやたんぱく質、脂質などを分解する。
3.酵母菌が栄養価の高いアミノ酸を合成して、微生物や植物の栄養素を作る。
4.発酵培養時に産生する抗酸化物質(ワインのポリフェノールのようなもの)が腐敗を抑制する。
5.乳酸菌・酵母・納豆菌が土壌微生物を活性化して増殖させるので、食物連鎖が活発になり、水質浄化が進行する。


あいにく現代農業の記事は読みもらしたのか、記憶にない。
この本を立ち読みし、興味をそそられた。
作り方も簡単で、材料もそれぞれが廉価なことから、さっそく試しに作ってみることにした。

作り方は、2種類ある。
①一週間ほどかけてじっくりと発酵させてつくる方法
②24時間で作る簡便法、   である。
高知県中土佐町HPで紹介しているのは②の方法である。
具体的な作り方はこの上記HPを参照していただきたい。

まずは試しに②で作り、さっそく使ってみた。
正直、驚いた。
土壌改良の効果は直ぐには確認できないでいるが、生ゴミ消臭効果はテキメンなのである。

生ゴミとそれを集めて入れておいたコンポストに希釈液を振りかけておいたところ、あの蓋を取ったときに湧き出るムッとした悪臭が、ほぼ完全に無くなっているのである。
どうやら悪臭を発生させる微生物が、このえひめAIの中の乳酸の働きによって中和されたようだ。

この結果に気をよくして、のめり込んだ。
①の方法で作るべく、20ℓのポリタンクを購入し大量製造に挑戦した。
このえひめAIは、発酵期間中の適温(33℃~42℃)維持がポイントである。
この時期は晴天の日中であればポリタンクの水温を33℃程度に保つことは、そう難しくない。
屋外でも十分だし、ビニールハウス内に入れておいても良い。
ただ、夜間も含めて一週間、一定の温度を維持しようとすると難しいため、熱帯魚水槽用のヒーターも購入し使用した。
(①の方法はペットボトルフォルダーで包んで一日置けばよいため、この装置は不要だ)

毎日朝晩、温度を注意深く見守り、一週間かけて完成したえひめAIである。
原液で15リットルできたので、いくつものペットボトルに小分けして保存した。
利用の都度、水で希釈して使用する。
かなり使い甲斐がありそうだ。
出来上がったえひめAIの原液の一部
例えれば、甘酒のような色・匂いの液体
ただし舐めると少し酸っぱい
完成するとph3.5程度になる
☆★☆★
原料からして当たり前であるが、発酵の最中は酒が発酵するときのような、なんともいえない良い香りである。
ドブロクは作ったことはないが、きっとこのような感じの香りではないかと思う。
出来上がった液体は酸性であるため、舐めると確かにやや酸っぱい。

出来上がったこのスーパー発酵液:えひめAIを、野菜の肥料として、あるいは葉に噴霧して、どんどん使用してみたいと考えている。
トマト、キュウリ、ナス、ニンジン、ホウレン草・・・。
いま、頭の中をグルグルといろいろな野菜が回っている。
今後、結果については逐次報告したいと思う。
また楽しみがひとつ増えた。

興味のある方は、ぜひ一度作ってみて、試してみてはいかがだろうか。
材料はスーパーですべて揃うものだし、それぞれが安い。材料の使用残は食べたら良い。
②の方法では使う器も500mlのペットボトル1つだ。
それに1日~2日で出来る。
おそらく失敗はないはずだ。

     ☆★☆★
食の安全のためにも、農家自身の体のためにも、出来るだけ使わずに済ませたい農薬である。
自然界に広く存在する微生物や発酵という不思議なメカニズム。
その仕組みやら効能には、まだまだ分からない部分が多いらしい。
それらが持つチカラを引き出すことで、農薬が少しでも減らせるのならばこれ以上のものは無い。

自然界には不思議なところがまだまだある。
奥が深いと感じさせられた、今回のえひめAIである。