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2015年10月25日日曜日

『そば蜜』の味

蕎麦の花は白い。畑一面に秋蕎麦の花が咲いているときは絵になり、産地の初秋風景としてメディアで取り上げられる。
やがて収穫され、香り高い新蕎麦となり、蕎麦好きの人々を唸らせる。
播種からひと月経った9月中旬のそば畑の様子
蕎麦の花
蕎麦は花は清楚な白で、麺となっては新そばの香りということもあり、クリーンでスマート、繊細なイメージを得ていると思う。それはそれでよいのだが、実際には蕎麦の花の香りはほんのり豚舎の臭いである。知らない人が多い。よりによって豚舎臭とは、まったくもって見かけによらないのである。
そして、蕎麦の花から採れるはちみつ=そば蜜はというと、ネットで知り得る情報ではかなり個性的だ。蜜の色はほぼ真っ黒だ。お味はというと、紹介しているHP等のPR文章からだと美味そうにも不味そうにも受け取れる。→たとえばこのページ

3~4キロ北隣の長田(おさだ)地区や野上原(のがみはら)地区には大規模にそば栽培をしている農家があるし、我が家でも少しだが蕎麦栽培をしていることもあって、ミツバチの活動の場になっている。我が家のニホンミツバチも間違いなく蕎麦の花粉も花蜜も集めているに違いないが、我が家で採れるはちみつは四季を通して集めたいろんな花の蜜=百花蜜であるので、どれほど蕎麦成分が含まれているのかは見当もつかない。ゼロではないことは間違いないのだが。

このようなことから、かねてから蕎麦単独の蜜の味とはいかなるものか、一度食してみたいと思っていた。だからと言ってちょっと試食のためだけにひとビン買い求めるのも抵抗があってねぇ・・。

最近、その試食願望が叶った。
有名な国内大手のY養蜂場の専門ショップにおいて、はちみつを試食出来るところがあるとの情報をネットで知った。当然『そば蜜』も置いてある。先日、その都内某所のY養蜂場ショップで『そば蜜』をはじめとしていくつかを試食させてもらったのである。
                 
以下は個人的な評価であることを断っておく。
小生の味覚分類においては『そば蜜』は不味い部類に入る(⇒あくまで好みであって『そば蜜』を否定したり誹謗したりするものではない)。我が家の百花蜜『玉川里山はちみつ』の味に慣れているせいもあるのだろうが、個性が強すぎて口に合わない。ポポーの実も同様だが『うまい』と感じる人もいる一方で、小生のように『口に入れられない』という人間もいる、左右のウィングの広いはちみつで好みは分かれるだろう。
色は濃い褐色でほぼ黒である。味は苦みが強くて甘みが感じられない。喩えれば黒糖を煮詰めて焦がしてしまった感じといえば近いか。しばらくのあいだ口中に苦みとえぐみが残ってなかなか去らない。早く口を漱ぎたい衝動に駆られた。香りは焦げ臭さのようでもあり、薬品臭さのようでもあり、食欲をそそるものではない。マヌカハニーも独特の苦味と臭いがあって個性的だが、『そば蜜』も負けていない。成分的には他のはちみつより鉄分が豊富に含まれるのでそのせいもあるのかもしれない。上で紹介したリンク先の人はそば蜜を『金魚』と表現しているがわかる気がする。
ひとビン買わなくてよかったと正直思った。

合わせてアカシアはちみつやレンゲはちみつも試食した。
みなさん御承知のとおり透明度が高く、味も混じりけのないスッキリした風味で、確かに美味しいのだが物足りなさが残る。
いろいろ食してみてわかったことは、ピュアなアカシヤ・レンゲなどの単花蜜に比べると百花蜜は『雑味』があることで味わいが深くなっているのである。『雑味』を良いと感じるか悪いと感じるかは個人の好き好きだ。

とにかくこれはこれで貴重な経験で、わが『玉川里山はちみつ』の良さを改めて実感できた機会だった。
玉川里山はちみつ
                                           
自分ではいまの『玉川里山はちみつ』の味も色も香りも大変気に入っているし、皆様にも大変ご好評をいただいている。
安定した品質を確保し、味や色や香りのブレを一定幅に収めて特長を損なわないようにするためには、巣箱の設置環境は厳選する必要性があることを痛感した。
特に蕎麦由来の成分が増えすぎると、『そば蜜』に近づいて味が変わる可能性は高い
いまの常陸大宮市東野地区の山野の環境・畑作の構成から大きく逸れるような場所では、別の風味のものが採れてしまう。それだけは極力避けたい。

個人が良いと確信する味を追求し商品化してきた。独りよがりではなく実際にこの風味でのファンも増えてきている。これで良いと確信を深めた。

2015年8月14日金曜日

2015 常陸秋そば 播種

当たり前のことだが、収穫される作物はその作物の生育期間分だけ前に種を蒔く。
秋と名の付く『常陸秋そば』の場合、当地では種を蒔く時期がちょうど今頃の秋にはまだ遠い、暑い盛りで、『お盆』がその目安となっている。
ここ数日の降雨で土も適度に湿り気を帯びたため、蕎麦の種を蒔いた。




やがて来る新蕎麦の食の楽しみも当然にあるのだが、今年はミツバチのために花を咲かせるという意味合いの方が大きい。巣箱に入っている群れが多くなると、餌場の確保も大切な作業だ。
暑い中での作業も快適に進み、午前中に約3畝ほどの畑を撒き終えた。
畑の周囲は水田。稲穂が首を垂れはじめ、ほんのりと黄色がかってきた。

あと半月で稲刈りが始まる。

2014年10月25日土曜日

2014常陸秋そば 刈り取り

今日は、常陸秋そばの収穫を行った。
天気予報では、これから先しばらくは晴れの日が続くらしいのでちょうどよい。
先だっての台風で軒並み茎が倒されたものの、実の付き方は良いようだ。
曲がった茎が多くて刈り取りはやや面倒な作業となったが、この蕎麦を取り入れた後の、製粉、蕎麦打ちなど諸々のイベントを頭の中で考えると苦にならない。
ほぼ全てが倒れている蕎麦畑
稲刈りと同じ要領で刈り取る。
蕎麦の茎を、稲わらで束ねてゆく。
さほど広くない作付面積(約2aほど)であるので、手刈りでのんびりと作業を進めた。
         
全くの予定外であったが、この作業に突然のお手伝いがあった。
それも『現役女子大生』の飛び入り参加である。
親戚のお嬢さんなのだが、別件で我が家を訪ねてきたのにも関わらず、作業を見学していたところ、ぜひやらせて欲しいとの(それはそれはうれしい)申し出。
断る理由など全くない。
さっそく鎌と軍手、長靴をお貸しして手伝ってもらった。
不慣れな手付ではあったが、一生懸命に刈り取りをしてくれた。

そこに天使が舞い降りたようで、やや場違いな感じも。
不思議と彼女がいるところだけ輝いて見えて眩しい・・・
むろん彼女にとっては蕎麦の刈り取りなど初めての経験である
興味深げに30分ほど手伝ってくれた
都内の某大手私大W大学に学ぶ彼女。
自然というか田舎が大好きだそうで、衰退が進む地域の活性化など現在の田舎が抱える課題について関心が高く、そのようなことを卒論のテーマにしているという。その卒論が佳境に入っているとか。

不勉強な小生には難しいことはさっぱり解らぬが、大学での座学だけではなく、こうやって田舎の現場に出て、そこに働く地域の方と労働を共にすることで見えてくるもの、気付くもの、感ずるものがあるはずなので、このような体験をたくさん積むことは良いことだ。
『まずは現場に出よ。解は現場にあり』であろうと思う。
彼女にとって楽しく貴重な経験であったようだ。むろん小生にとってもだが。

この農の場に、次第に来客が増えている。
いらっしゃる目的はさまざまだが、賑やかになるのはやはりうれしい。

         
刈り取った蕎麦は、しばらく天日干ししたのち脱穀する。
今年は製粉は製粉工場にお願いしようと思う。
石臼・手挽きへの拘りがないわけではないが、かつてやってみて痛感したが(精神的な満足度合いに比して)どうにも負担が大きすぎる。
自家で栽培&自分で蕎麦を打つ、だけの拘りとしよう。

2014年9月16日火曜日

常陸秋そばの花と香り

いまちょうど、市内の至る所で「常陸秋そば」の白い花が咲き始めか、今が盛りとなっている。
我が家ではお盆に播種したので、ほぼひと月経ち、これからが満開となる。

白い花には、たくさんの蝶や蜂が群がり、思い思いに蜜を吸ったり花粉を集めている。
彼らは蕎麦が結実するようにしっかりと受粉の手助けをしてくれている。

そのおかげであの新蕎麦の香りと味を堪能できる訳だ。
         
山裾のそば畑。
咲き溢れる白く可憐な花。
群れ飛ぶ虫たち。
ただただ静かなり。
・・・・・

なんとも牧歌的、絵画的な構図である。
だが、生憎と蕎麦の白い花が放出する臭いは、例えれば「豚小屋の臭気」なのである(少なくとも小生にはそう感じる)。満開の畑の周囲には独特の臭いが漂うのである。
あの新蕎麦となった時の香りからは想像もつかないが。
少々幻滅するがこれが現実である。

2014年8月15日金曜日

2014年 常陸秋そば播種

畑の準備の都合で数日遅れてしまったが、常陸秋そばの種を蒔いた。
本当ならお盆の前に作業したかったのだが、作業は天候次第の部分が多分にある。
作付は少しの面積でしかないのですぐに終わった。

秋の白い可憐な花も楽しみだが、刈り取り後の製粉・蕎麦打ち・・とこちらもまた待ち遠しい。
それに何といっても蕎麦はミツバチ達にとって秋の蜜源ともなる貴重な花だ。

栽培も比較的容易で良し、花咲いて良し、食べて良し。
蕎麦は良いこと尽し。

2014年5月26日月曜日

ミツバチのために、あえてこの時期に常陸秋そばの種を播く

地元の特産品である『常陸秋そば』は、このあたりでは8月10日前後に種をまくのが一般的だ。
夏の終わりから秋にかけて開花し11月始めに収穫するというスケジュールになる。

名の通り『秋そば』は秋に収穫するに適した品種である。
なのでこのスケジュール以外で育った場合には優れた品質が発揮できない。
実際、秋の収穫の際にこぼれおちた種から本来の季節でない時期に発芽して花が咲くことが多いのだが、これらにはほとんど実が入らない。
不思議なものだ。
         
そんな秋そばの種をあえてこの時期に蒔いた。
これから一ヶ月ほどしたら蕎麦の花が畑一面に咲く。
常陸秋そばを蒔いた畑。
畑の向こう側にミツバチの巣箱がある。
今回は蕎麦の実の収穫は目的としていない。
花が少なくなる夏場に向けて、ミツバチの蜜源を確保するためである。
(余分なソバの種 + 空いている畑 + 労働力)は十分ある。
遊ばせておいても仕方ない。

ついでに、ヒマワリも少し早めに咲かせるため、初回分の種を蒔いた。
時期をずらして3回ほど蒔く予定にしている。
去年収穫したヒマワリの種が大量にある
それもこれもすべてカワイイミツバチのためである。
なんとまあLovelyなハチたちであることか
一カ月したらこんな風景が見られるはず。きっと喜んでくれるだろう

2013年11月7日木曜日

まもなく常陸秋そばが楽しめる

今年もまた新蕎麦を楽しめる季節となった。
隣町金砂郷で開かれる恒例の『常陸秋そばフェスティバル2013』が近づいている。
あの蕎麦打ちの神様と異名をもつ高橋名人率いる『達磨 雪山花房』を始めとし、今年も15の店が新蕎麦の味を競う。

常陸秋そばフェスティバル2013チラシ

(ある年のように)会場への道路で23キロもの大渋滞に巻き込まれても、(これは毎年だが)達磨のような人気店では30分以上も待たされても、なんとしても食べたい常陸秋そば・新蕎麦の味である。
ほぼ同じ蕎麦粉を使いながら、食感・風味に違いが出来る不思議さ。
短時間で、新蕎麦それも名高い金砂郷産の『常陸秋そば』を食べ歩きできるまたとないチャンスだ。
あまた人が集う所以である。

         

巷間では高級ホテルのレストランでの、肉やら海老やらの『誤表示』はたまた『偽装』のニュースが喧(かまびす)しい。

当然のことだが騙すことは有ってはならぬことだが、逆に言えば人の味覚とは斯くも与えられる事前の情報による思い込み(有名ホテルのレストラン=高級=美味いはず)で騙されやすいもなのだろう。

変な言い方だが、高級食材でなくても最近では高級食材程の品質に近づいている・食材の調理技術が向上している、と言えなくもない。
その差は紙一重なのかもしれぬ。
何しろフランス・ミシュランも騙せるくらいだから。

このフェスティバルで使用される常陸秋そばの新蕎麦は、無論このような偽装は無いだろう。する必要も無い。栽培している現場で行う蕎麦祭りであり、出店者には栽培に携わる関係者も多いはずだ。産地と一体となったイベントだから。

それに蕎麦を打つ人には、尋常でないほど『金砂郷』の『常陸秋そば』には食材としての憧れや拘りがある。
偽装すること=自分の矜持を傷つけること、そんな考えの人たちだと思う。
 
ただ、有名ブランド『常陸秋そば』と言うだけで、美味いとう前提を頂けるのはみな有難いだろうが、それに恥じぬ蕎麦を出して欲しいと願っている。
とはいうものの、変な理屈やら必要以上の心配は無用で、文句無く美味いので毎年こうやって繰り出す小生だ。

         

蕎麦好きには外せない、聖地『金砂郷』の祭典まであと少しだ。
スカッとした秋晴れの一日となるることを祈りたい。

昨年の食べ歩きから
県民食のケンチン蕎麦


2013年9月7日土曜日

太陰暦と二十四節季はスマートな(賢い)ものだ

例年以上の手刈りを強いられている稲刈り。
今日もフルで倒れた稲と格闘した。

特に我が家では、コンバイン(正確には自脱型コンバイン。刈取りながら脱穀が出来る機械)というものが無いためと、農協に刈取り作業を委託するという事もするつもりがないため、バインダーという刈取り機械で刈り取っている。
その稲束はオダ掛けして天日で自然乾燥させている。
そのオダ作り、オダ掛けという作業も必要となっている。
刈り取る作業だけでも大変なのに、これらの追加の作業は疲れた身体にはたいそうしんどい。(コンバインではこの作業工程がないので楽と言える)

         

今日は兄弟夫婦が稲刈りの応援に駆けつけてくれた。
おかげでかなり捗った。
嬉しくもあり、実に有難くいいもんである。
普段は遠くにいて全く違う生活をしていると言うのに、こうやって実家を『忘れずにいてくれる』・『大変な時に応援してくれる』というのは。
人数が多いとこの手作業中心の作業はペースが早まるので精神的に楽だ。
それに今日は秋の気配を感じさせるような一日で、照らず・降らずで、余分な体力を消耗せずに済み助かった。
とはいうもの、身体は既にヘトヘト。すがにこの作業が毎日続くと疲労は蓄積する。
この作業の一部でも画像で紹介したいのだが、あいにくと写真が無い。

いつもは常にカメラと携帯電話はポケットに入れているが、この稲刈り期間中だけは持ち歩いていないようにしている。
大量にかく汗や突然の降雨で濡れてしまう危険あり・ポケットが膨らんでいると体を動かすのに邪魔だ・取り出した時に泥の中に落とす危険性あり・常時泥だらけの手なのでこれらに触れない・そしてこれが一番の理由だが、そもそも写真を撮る余裕があまり無い・・・などの理由で持たない。

いつもは『感動の瞬間は突然やってくるのでカメラは肌身離さず』という信条でいるのだが、これは肉体的にも精神的にも余裕があるときの話だ。
と言う訳で、稲刈りの様子はあまり写真で紹介できないのが残念だ。

         

夕刻、田んぼからの帰路にソバ畑の様子を見た。
白い花が少しだけ咲き始まっていた。
カメラ無しのためと、夕方だいぶ暗くなっていたので、写真は撮れていない。
画像は明日以降に紹介したい。

種蒔き時のブログ(2013/08/15 ブログ)では、9月10日頃には咲き始めるだろうと予測した。
少しだけ早いがほぼほぼ合っている。
植物の芽吹き・開花の必要日数などは初歩的なものだが、自然の摂理というのはなんと正確なのだろうか。毎年毎年きちんと繰り返されるので、生活のパターンが自然と出来上がる。
昔は太陰暦を中心にして、二十四節季を生活の節目としたのも頷ける。
こんな農的な生活をして行く上では、決して古びていないね、太陰暦と二十四節季。
自然の変わり様を実際に体感すると素直に納得する。

今日は『白露』。大気が冷えてきて露が出来始める頃とされる。
陰気ようやく重なり、露凝(つゆにご)って白し。〜『暦便覧』

そういえば、朝は草木に露がびっしりと付いている。我々がよく使う言葉で『露(つよ)っぽい』というやつだ。
本当は、太陰暦や二十四節季って先進的でスマートじゃないか、やっぱり。

2013年8月20日火曜日

稲刈りの準備 水切り

稲穂が首を垂れ、黄色く色づき始まった。
このまま行けば、9月の初めには刈り取りができるだろうと思う。

稲刈り作業に向けて、田んぼを乾かす作業に入った。田の『水切り』と呼んでいる。
既に稲は水分を以前ほど必要としていない。
田んぼへの新たな水の流入を止め、いま溜まっている水を抜き、田んぼの土を自然乾燥させる。
ぬかるんだ田んぼには稲刈りの機械が入れない(・・・入れないことはないが作業しにくい)という事情もある。
これはよそ様の田んぼだが、きれいに脇に水路を掘って排水している

春先から何度も行ってきた畦の草刈りも最後になるが、これも合せて進める。
炎天下での大変な作業だ。

これからしばらくは、台風の心配をしないといけない。
どうか稲が倒伏しませんように。
乾かしている田んぼが再びの泥濘になりませんように。
祈るようなこれからの3週間が始まった。

         

田んぼ隣の畑では、先日種を蒔いた『常陸秋そば』が発芽している。

土の中に入れた途端に発芽スイッチがONになるのがなんとも不思議だ。
蒔いた後は、雨らしい雨も降っていないのでカラカラの土なのだが。
(と昼に書いたが、今日は午後3時半過ぎになって猛烈に激しい土砂降りになった。あらまぁぁ・・)
カラカラの畑に蕎麦の芽が出てきた

2013年8月15日木曜日

常陸秋そばの種蒔き

当地を含む茨城北部地域、特にお隣金砂郷地区は『常陸秋そば』の特産地だ。

季節の文字が名前に含まれるため、どうしても秋のイメージが強い(秋にしか収穫できないから当たり前だが)。
実りの秋に美味い蕎麦・・というイメージは一般の人が抱く普通のものだろうから、商品のネーミングによるイメージ戦略としては成功した部類だろう。
すっかりブランドとして定着している

当たり前のことだが、秋に収穫するソバなので『秋そば』と言う。
そしてこれも当たり前だが、霜に弱いソバを秋の適期(初霜の前)に収穫するためには、生育日数が約70日ほどの常陸秋そばの場合は8月上旬〜中旬に種を播く必要がある。

と言う訳で、我が家も昨日(8/14)に今年度の『常陸秋そば』の種蒔きをした。
一昨年栽培した約4畝(400㎡)程の畑に、今年もまた種を播いた。

炎天下での、畝作り、種蒔き、土寄せ。
ひとりの手作業であり体力的には楽ではないが、後の楽しみがあると辛くはない。


常陸秋そばは播種後3週間程で開花する。9月10日辺りには花が咲き始めるだろう。
また白いソバの花にミツバチが飛び交う姿を見られる。ミツバチの出番だ。

         

余談だが、昨年に秋そばを収穫した際に落果した種から発芽したソバが、初夏に花を咲かせた。
その花もほとんどが茶色く萎み、花の季節は終わった感がある。
もともと常陸秋そばは栽培時期として夏から秋にかけて育てるべき品種。
この夏⇨秋型ソバを春⇨夏の時期に栽培しても、栄養生長が続いてしまって結実しないのである。花が終わっても種らしきものが付いてはいるが中味は全くといっていいほど無い。
品種の生育特性とは、まったくもって不思議なものだ。

2013年6月14日金曜日

常陸【夏】蕎麦の花が盛り

昨年、常陸秋そばを栽培した畑では、今がちょうど蕎麦の花の盛りである。
収穫の際に落果したものが勝手に生えてきたのだが、結構な本数が成長してちょっとした花畑になっている。
これはこれでなかなかの見応えだ。
こぼれた種だけでこのように生えてくる。
畑全面がこの状態になったが大半を引き抜いて処分した。
夏野菜を育てるためだ。
疎らに種が散らばったのが幸いしてだろうか、どの茎もしっかりと太く逞しく育っている。
昨年秋そばを栽培した時には、固まって芽が出た場所では生えた茎は皆細くヒョロヒョロだった。
手で種を摘んで播くとどうしても密になる部分が多くなってしまう。

結論。。蕎麦の種はやっぱり疎らに播くに限る。
今年の夏に播種する【秋そば】の種は、かなり思い切って薄く播こうと思う。

今咲いている蕎麦の花からの収穫は期待しないので、これはあくまで観賞用だ。
そして、ミツバチの活動の場の確保だ。
一心不乱に蜜を吸うミツバチ
蕎麦の花の雄しべはピンクだ
そして蕎麦の花に集まるのはミツバチだけではない。
モンシロチョウも
これらは夏過ぎには僅かだが実は収穫できそうだ。
だが、味は【秋そば】には及ぶまい。

2012年11月21日水曜日

常陸秋そばの脱穀 & 山仕事本番

今日の晴天を活かして、常陸秋そばの脱穀を行った。
ここ数日は晴れ間続きであったので、適度に乾燥しているはずである。
ブルーシートを広げ、ビールケースを中央に置き、蕎麦の実が付いた束を打ち付け、脱穀する。
少量だからこそ出来る脱穀方法だ。

ホコリまみれになりながら、脱穀を終了。
続いて、唐箕(とうみ)を使って茎・葉などのゴミを飛ばし、実(玄蕎麦)だけを選別する。

なかなか手間がかかる作業ではあるが、自家栽培の新蕎麦を食するための大切なステッテプである。
決して手は抜けない。

         

これで今年の主たる田畑の作業が終わる。
あとは冬の山仕事がメインとなる。
シイタケの原木を切り出すのもこれからが本番だ。

これは同時に、桜の苗木を植えるための準備作業でもある。
いつの日にか実現したい『花見山』をイメージしつつ、木を伐り倒し山を設備してゆく。

危険を伴う作業でもあるので緊張しながら、チェーンソーを操作する。
だからであろうか、木を切り倒すという行為は何とも言えぬ爽快感が伴う。
日常の生活の中では得難い感覚であり、病み付きになる作業だ。
きっとドーパミン等の脳内物質が盛んに分泌されているのだと思う

         

荒れた山をキレイにしてゆくということは、シイタケ原木準備もそうなのだが、有機堆肥作りの落ち葉を集めることでもあり、燃料の薪を作る(⇨薪は具体的に使う予定は無いのだが、非常時用の備蓄だ)という作業でもある。
これらを通して里山の保全ということである。

木の伐採なり、運び出し、後の薪割りの作業は、全身をひどく使う作業だ。
消費するエネルギーは膨大で、有酸素運動の典型である。
なので、わざわざお金をかけて街のスポーツジムに通う必要など全くない。
(会社の定期健康診断後の医師との面談で、運動不足を指摘され)ゴルフなどする必要もさらさらない。
これらの山の作業は、健康的であり金も一切掛からない、極めて優れものである。

田舎の農的生活にはいろいろな意味で、無限でエコロジーな循環があるのである。
このような中に身を置いて生活をしていると、人間っていうのはちっぽけな存在であり、自然の一部だとつくづく思う。
畏れ多いことだが、『山の神』をごく自然な感覚で感じとることができる毎日なのである。
斯様な感覚、『自然』が観念的になってしまった都会暮らしでは無理だろうな、きっと。

2012年10月16日火曜日

常陸秋そばフェスティバル2012の開催予定 正式発表

今年も新そばの季節がやってくる。
我が家の『常陸秋そば』もたくさんの実をつけ、成熟を待っている。
実が重たくなったこともあり傾いた茎が多い
花の白い部分はほとんどなくなり黒い粒が目立つ
実の様子を見ながら、刈り取りの時期を窺っている。
これから一カ月の間に、刈り取り→天日干し→脱穀と進む。
そして製粉、そして新そばを頂くという訳である。楽しみが待っている。

昨年は、石臼での手挽きに拘って試してやってみたが、とても大変な作業だった。
全量はとてもとても無理であったため結局挽き残してしまい、今年の種として活用したり、おすそ分けしたり、となった。
今年は製粉は専門のところへ依頼しようと思う。

         

お隣の常陸太田市金砂郷地区では、今年も『常陸秋そばフェスティバル2012』が開かれる。
10月15日に市のHPが更新になり正式に発表になった。
詳細はこちら⇒常陸太田市 観光・イベントのお知らせ
毎年参加しており、いろいろな蕎麦の味を楽しみ、蕎麦打ちの参考にしている。

毎年のことだがこのフェスティバルは大人気で、遠方から多くの人が車で押し寄せる。
去年は会場に向かう付近の道路がすべて大渋滞してマヒ状態であった。
車で遅い時間に現地に入ろうとした人々はウンザリであったことと思う。
われわれが会場を後にした正午少し前には既に2キロ以上の渋滞が発生していた。
2011/11/12ブログ

さて今年はどのような対策が打たれてどのような展開になるのであろうか。
われわれは近場の優位性で、開場前に早々現地入りし、混雑前に食べるものを食べて、昼ごろには早めに退去した。

去年、かの渋滞に懲りた方は、極力早め(公式の開場時間前のかなり前に。駐車はできる。)の現地入りをお勧めしたい。
昨年は、オープン時間前から食べさせてくれる店も中にはあったようだ。
大人気の目玉店・『達磨』は、われわれが到着した時点ですでに50人以上の待ち行列であった。
蕎麦打ちの神様・高橋名人の打つ『常陸秋そば』、ここだけはいつも特別だ。

2012年9月12日水曜日

2012常陸秋そば 花盛り

8月10日に播いた常陸秋そばの、ほぼ1ヶ月経過した現在の状況である。
白い花が満開
可憐な白い花で、いま蕎麦畑は埋め尽くされている。

         

蕎麦がしっかりとした実を付けるための大切なステップに『受粉』がある。
よく目を凝らしてみると中央部に、いる。
ここでも我が家のミツバチたちが精を出して働いている。
ミツバチ、チョウチョ、黄金虫・・その他のハチたちもひっきりなしに飛び交う。

         

沢山のミツバチが飛び回ってはいるのだが、なかなか写真を撮ろうとしても目の前の花には止まらない。
タイミング良く止まってくれても、なにしろじっとしていない生き物。
ほどよいポーズなどとってくれるはずも無く、じっとこちらがチャンスを待つ。

次の一枚は、上手い具合にその横顔を捉えられた一枚でやや満足している。
といってもこの程度なのだが。
プロの動物写真家っていうのは、やはり凄い。
珍しく良く撮れたと自負している一枚